現代ではシングルマザーの貧困率は年々上昇し続けていて大きな社会問題となっています。現在母子家庭世帯は82万世帯。そのうちの半数以上が貧困であるという結果も出ています。
そんな貧困の背景には 母子家庭 の 仕事 事情が複雑に絡んでいます。雇用形態として「正社員」が39%しかないのです。それ以外の母子家庭世帯は「パート・アルバイト」で47%となっています。
育児の関係で子供が小さければ小さいほど預け先の問題や労働時間の拘束など様々な悪循環の中、正社員で働く難しさがデータとして表れています。このデータからわかる世帯年収により様々な問題が起きているのです。
母子家庭の貧困率と仕事について考える
平均年収について考える
雇用形態として半数が「パート・アルバイト」であることや、ダブルワークをする家庭もあります。それだけ働いても「時給」の世界のお給料は稼ぐ事が難しく、貧困から脱出できないのが現実です。
たくさん働いてお給料を得ても、国民年金や国民健康保険料、税金と支払いは増える一方であり、手当は減ります。
そして意外な事に養育費の取り決めをしている母子家庭は約37%と低く、受けていない人が多いことから苦しいという声も聞こえてくる現状です。
しっかりと保障のある正社員で働いている世帯の精勤年収は母子家庭の中でも高めであり「貧困」の中には入らない方が多いという事もわかっております。
仕事を探す上で子供を優先して働ける企業が少ないのでまだまだ国の支援が不足していることを物語っています。
不安と孤立について考える
とにかく稼がなければ!私が頑張らないと!そう思いながら毎日必死に働いているお母さまが多いと思います。毎日毎日、長時間労働をしていると疲労が蓄積され心に余裕がなくなっていきます。
そうなってくると家事もおろそかになり食事も惣菜などに頼ってしまったり子供と触れ合う時間すら確保できなくなっていき負の連鎖を招きます。疲労が重なり、お金もないと心に余裕は完全になくなり物事をいい方向に考えられなくなってしまいます。
その結果子供に八つ当たりをしてしまったり手を挙げてしまう最悪なケースも考えられます。そんなお母さん達の共通点は「孤立」です。孤立から大きな不安に襲われどうしようもなくなってしまうのです。
実家に頼ったり友達と話をしたり、子供以外の誰かと会話をしたりするだけでずいぶん心のゆとりはわかってきます。「自分は一人じゃない」と思うだけで人は強くなれます。「不安」や「孤独」を感じる前に家族や友人を頼ることをおすすめします。
貧困からみる学力の違いについて考える
以前、文部科学省が貧困が子供の成長に大きく影響していると発表したことは記憶に新しいです。子供を育てる環境は家庭の経済状況により大きく左右されます。
収入が多いほど色々な習い事などの教育を受けさせる事ができるが、貧困家庭には塾などに通わせるお金がないため学力の低下がみられると言われています。
母子家庭は仕事の関係上年収だけではなく、子供にかまってあげられる時間が少なく、十分な教材を与えてあげられない方が多いのです。母親が忙しいと学習を見てあげる時間もないので「勉強をする習慣」が身につかないまま成長していく傾向にあります。
今では100円均一でも学習のノートやちょっとした教材はあります。少しでいいので子供との「学習をする時間」を作ることで子供の学力低下を防ぐことをおすすめします。
まとめ
母子家庭の貧困率と仕事について考える
平均年収について考える
不安と孤立について考える
貧困からみる学力の違いについて考える