さまざまな理由で別居婚を選択する夫婦が増えています。結婚当初は、独身生活の延長として別居婚の生活を満喫できるでしょうが、子供ができると状況は変わります。別居婚のメリット・デメリットと併せて、 別居婚 を続けながら 子育て をするための注意点についてご紹介します。
逆境を逆手に!別居婚の子育てを乗り切るには
別居婚とはどのようなもの?
一般的に、住居を別にしたまま結婚するスタイルのことを別居婚と呼んでいます。ライフスタイルの多様化に伴って、女性の社会進出が進んでいます。そのような中、お互いの生活のリズムを崩さないために別居婚を選ぶ夫婦が増えています。
子連れでの再婚では、籍だけ入れて子供が慣れるまで当面別居するという夫婦もいるでしょう。
このように、別居婚とは結婚した段階から夫婦が別々に住むことをいいます。結婚当初は同居していたにもかかわらず、途中から別居に転じるケースは別居婚とはいいません。
どうして別居婚に?
別居婚にはさまざまな理由が考えられます。妊娠中の妻を連れて日本から遠く離れた外国に赴任するわけにもいかず、仕方なく夫だけ単身赴任することもあります。
何らかの理由で施設に入所することができない要介護の親を世話するため、当面は実家に戻らなければならないこともあるでしょう。
このように、別居婚に至るには夫婦それぞれの事情が絡んでいて、理由は多岐にわたります。
別居婚の生活費について
別居婚の夫婦は生活費をどのように分担しているのでしょう。夫婦が共働きの場合とそうでない場合を分けて考える必要がありそうです。
共働きの夫婦の場合、生活費はお互いが負担するというのが一般的かつ合理的です。しかし、どちらかが仕事についていない場合は、収入があるもう一方の配偶者が生活費を負担することになります。さらに考えてみましょう。
例えば妻が実家、夫が賃貸暮らしだとしましょう。このような場合は、住居費のかからない妻が夫の支払っている家賃の半分を負担することも考えられます。
別居婚における生活費の負担に関して、法的な規定があるわけではありません。別居婚を行っている夫婦がよく話し合い、お互いが納得する形で生活費の問題を解決することが大切です。
別居婚のメリット・デメリット
「別居婚」と聞くとネガティブなイメージを持つ人も多いと思います。しかし、別居婚には多くのメリットがあります。
別居婚を選ぶ理由にもあげましたが、別居婚では相手に左右されない生活を送ることができます。遠距離恋愛の場合では、結婚を機にどちらかが仕事を辞めなければならないことも考えられます。
このようなとき別居婚を選択すれば、仕事をあきらめる必要がなくなります。女性のキャリア志向が強まる中、別居婚は結婚の一形態として徐々に広がっているようです。
同時に、相手と一緒に過ごすことから受けるストレスを最小限に抑えられることができます。どれほど仲が良くても、夫婦げんかや多少のいざこざは起こるものです。
夫婦で過ごす時間が少ないと、「久しぶりに顔を合わせたのだから貴重な時間を楽しもう!」、そのように考えるようになるものです。
また別居婚で妊娠した場合は、デメリットとして母親に大きな負担がかかることが考えられます。病院に通うなど、夫からの産前産後のサポートが期待できないこともあります。
育児にひとりで向き合うことで、中には産後うつになる母親もいます。別居婚では、母親の子育ての負担をなるべく軽くしてあげられるような工夫も必要になります。
子育てへの影響
学校行事には夫婦そろって出席するなど、子育てへの取り組み方が夫婦間で共有され、それがしっかり実行されていれば、両親の別居婚によって子供が影響を受けることはないでしょう。
しかし、子供が成長するにつれて、常に一緒に暮らしていない夫婦の関係に違和感を持つこともあります。そのようなときは、なぜ別居しているのか子供が理解できるように説明してあげることが大切です。
パパとママはお互いに愛し合っている、不仲が原因で別居しているわけではないことを伝えるようにしましょう。しっかりと説明することで、子供が感じている不安は取り除かれるはずです。
離婚する場合にも、子供にしっかりと説明をする必要があります。一定の年齢に達している子供に対しては、意見や要望を聞いてあげることも重要です。
夫婦の離婚を伝えた後に子供が不安定な状態にあるようであれば、夫婦そろって子供のサポートに当たることが大切です。
子供こそ離婚のいちばんの被害者であることを、忘れないようにしてください。
まとめ
逆境を逆手に!別居婚の子育てを乗り切るには
別居婚とはどのようなもの?
どうして別居婚に?
別居婚の生活費について
別居婚のメリット・デメリット
子育てへの影響