離婚を考え始めると自分の気持ちを整理するためにも別居をしたいと考える人も多いかと思います。別居してしまった方が離婚のときに有利だという意見も聞きますが、有利になるのかはその状況にもよります。
そこで今回は 別居 すれば 離婚 に有利なのかということについてご紹介します。
別居すれば離婚に有利?知っておきたい別居の話
別居とは
別居とは、夫婦仲に限らず夫婦や家族などが別れて住むことを指していますが、今回は、夫婦仲が悪くなっていて離婚の可能性が高い夫婦のことをご紹介します。
夫婦仲が悪い夫婦だと、家庭内別居というものもありますが、家庭内別居は同じ屋根の下に住んではいるものの、夫婦仲は冷めきってしまい同じ空間にいても会話もなく目を合わせることもない状態を指します。
なぜこういった状況になっても離婚しないのかというとそれは夫婦によって異なりますが、すぐに離婚することができない状況にあったり、世間体を気にして離婚できないというケースが多いようです。
あとは、実際に住まいも別々にしている状態もあります。この場合には別居状態のまま離婚に進んでしまうこともあるので、家庭内別居よりも離婚する可能性が高いです。
別居は離婚に有利は必ずしも正しいわけではない
離婚の相談をするとまずは別居をしてくださいといった意見をよく目にします。
実際にそれが正しいケースもあります。ただ、それは状況によるものであり場合によっては離婚を考えるのであれば別居に関して慎重にならなくてはいけないこともありますので、離婚するにはまず別居というアドバイスはすぐに真に受けないほうがいいといえます。
たとえば、一時的に夫婦喧嘩で気持ちが熱くなってしまって離婚も視野に入れてしまっているだけであって、本当は修復可能である状況であることもあります。しかし、こういった状況で別居に踏み切ってしまうと、夫婦仲の修復は難しくなりそのまま離婚せざるを得ない状況に陥ってしまうこともあります。
また、実際に離婚をするという場合でも離婚をするうえでは離婚条件などを決める必要がありますが、その場の雰囲気で家を飛び出してしまうと離婚に向けての準備をすることができないくなってしまい、離婚時に不利になってしまうということもあります。
離婚をするのであれば、離婚したらそこで終わりというわけではなく離婚したその先の人生についても考えておく必要があり、離婚後の生活のために離婚に向けて何が必要なのかということを考える必要があるわけです。
離婚前提の別居は完璧に
離婚前提の別居をするのであれば、完璧に準備をする必要があります。相手に止められたりしそうで煩わしいか知られたくないのであればなおさらこっそりと、でも慎重に間違いのないように別居準備を進めていくべきです。
ここでいう完璧な別居準備とは別居したら忘れ物を元の家に取りに行かなくて済むという状態のことです。つまり自分に関わるもの、また別居先に子どもを連れて行くのであれば子どもに関わるものすべてを持ち出しておき、別居したら取りに行くということがないように準備するということです。
なぜそこまで準備する必要があるのかというと、別居をしたことで相手から元の家に出入りすることを拒否されてしまうこともあり、面倒なことになってしまうからです。
必要なものを送ってくれと頼んでも送ってくれないことも十分考えられます。ですので、そういったことで困ることがないように必要なものはすべて持ち出すべきなのです。
特に重視しておきたいものは自分と子ども名義の印鑑や通帳、自分の生命保険証券や子どもの学資保険証券があればそれも必要です。あとは自分の年金手帳や思い出の品も確保しておきたいものです。
ほかにも必要な別居準備
仕事をしていない人は、離婚後の収入に困ってしまうことがないように職探しをしておくことが大切です。あとは当然のことですが別居時に住む家を探しておくことも必要です。
自分の実家にお世話になるということも可能であればいいのですが、気軽にお世話になれない状況であったり、相手に押しかけられてしまう危険性もあるので、そういったことから実家にお世話になれないのであれば、しっかりと家探しをしておく必要があります。
安い公営住宅に住むと考えている人もいるかもしれませんが、残念ながら特別な事情がない限り離婚成立しなければ公営住宅には入れませんので、注意が必要です。
あとは浮気やDVなどが離婚を検討した原因であればその証拠集めも別居前にしておいてください。
まとめ
別居すれば離婚に有利?知っておきたい別居の話
別居とは
別居は離婚に有利は必ずしも正しいわけではない
離婚前提の別居は完璧に
ほかにも必要な別居準備