離婚をしたいと思った場合に、先に 別居 をしたいと考える方もいらっしゃるかと思います。
離婚に関しては別居がさまざまな 意味 をもたらし、それについてのメリットやデメリットも存在します。今回は別居が持つ意味やメリット・デメリットについてご紹介します。
別居という言葉が離婚にもたらす意味は?
離婚に関する別居の意味
離婚をする際には、まず“別居”を選択する方も多くいらっしゃいます。
では、離婚をする際に別居はどのような意味を持っているのでしょうか。別居には2つの意味があるといわれています。
まず、別居をすることで結婚生活が破綻していることを示す基準になります。お互いに離婚を希望している際には特に問題になることはないといわれています。
しかし、どちらかが離婚を望んでいない場合、離婚を決定づける理由のひとつとして別居がポイントとなるのです。
別居のもうひとつの意味には財産分与の基準点というものがあります。離婚時に別居をしていない場合には財産のわけ方は平等になります。
しかし、離婚時に別居している場合にはそれぞれの財産はそれぞれのものになります。自分自身で手に入れた財産は自分のものということになります。
ひとことで“別居”といってもさまざまな意味をもっているということを頭にいれましょう。
別居の注意点
別居をすることで、婚姻関係の破綻を裁判員に認めてもらうと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、別居が婚姻関係の破綻を必ず意味しているとは限らないのです。
たとえば、どちらかがほかのパートナーの方と生活をするために別居をした場合には婚姻関係が破綻しているととらえられないことがあります。
この場合には、家においていかれてしまった側には婚姻関係の破綻を主張することができます。
しかし反対にほかのパートナーと生活をするために家を出ていった側には婚姻関係の破綻を主張する権利はないとされています。
さらに、悪意の遺棄という法に触れてしまうことがあります。この場合には離婚する際に慰謝料を請求される可能性があります。
別居のメリットは?
別居には離婚に関してさまざまな意味をもっていることがわかりました。そのなかで、別居を選択する際にメリットやデメリット理解しておくことが大切になります。
まず、メリットについてご紹介します。さきほども少し述べたように、別居のメリットとしては婚姻関係が破綻しているという指標になります。
また、相手へ自分がどれだけの気持ちで離婚をしたいと考えているのかを形として示すことができるのです。
自分が離婚を考えている際には自分の気持ちを相手や裁判所へアピールすることができるのです。
別居のデメリットは?
別居は離婚する際に有利になるかと思いますが、反対にデメリットになることがあります。まずは別居を示すことによって相手側から慰謝料などを請求されることがあります。
別居を申し込んだ理由にもよりますが、ほかのパートナーと暮らしたいために別居を申し込んだ場合には相手側から責められる可能性が多くなるのです。
反対に、相手の悪意を原因として離婚をしたい場合には別居を許可してしまうと、相手の浮気などの証拠をつかめなくなってしまうこともあります。
また相手の財産がどれくらいあるかがわからなくなり、財産分与で不利になってしまう可能性も高くなるのです。
ほかにも、別居を通して相手の大切さに気がついたり、やり直したいなと思った場合にやり直すことが難しくなってしまうことがあります。
別居を申し込むことで相手に事前に離婚の意思を伝えているので、自分がやり直したいという気持ちに変わった場合でも相手の気持ちは離れてしまう可能性があるのです。
このようなデメリットも存在するため、別居をしたいと思った場合にはよく考えてから行動することをお勧めします。
まとめ
別居という言葉が離婚にもたらす意味は?
離婚に関する別居の意味
別居の注意点
別居のメリットは?
別居のデメリットは?