現代の日本において、1度の離婚歴は「バツ1」と呼ばれ、以前ほど偏見にさらされることはなくなりました。ところが、離婚が2度目となると話はまったく違ってきます。
それでもこの結婚生活を解消したいと悩む方へ、 バツ2 になる前に巡らせてほしい一つの考え方を提示してみます。
バツ2になる前に考えてほしい大切なこと
バツ2がバツ1とは違う理由
バツ1と違いバツ2と聞くと世間はどういう反応を見せるでしょうか。まずあなたの配偶者が有責であっても、まるであなたに責任があるように言われます。
「見る目がなかった」「1度の結婚離婚で懲りていない」「結婚を軽く考えている」「そもそも我慢が足りないのではないか」などなど枚挙にいとまがありません。しかし、問題はそこではありません。
1度目の結婚そして離婚を思い出して下さい。離婚しようと決めたとき、そして離婚するまでに、大変なエネルギーが必要だったはずです。ところがこれが2度目となり、ハードルが下がっていないでしょうか。世間の目も同じです。
あなたのことを「あの人は結婚や離婚に対する抵抗が少ない」と見るでしょう。このように、バツ1とバツ2の大きな違いは、離婚というものに対するハードルの低さなのです。ハードルが低いゆえに、3度目もあるのではないかと思われるということも覚えておいて下さい。
子どもがいる場合
成人に満たない子どもがいる場合、2度目の結婚生活が明らかに子どもに悪影響である、たとえば配偶者があなたや子どもに身体的あるいは精神的暴力をふるうなどであれば、すぐに離婚するべきと言えるでしょう。
判断が難しいのは配偶者が子どもにとって良い父親あるいは母親である場合です。子どもから一方の親を引き離してしまうわけですから慎重にならざるを得ません。ただ一つ、考えて頂きたいのは、子どものためにとあなたが我慢することが本当に子どものためなのかどうかということです。
良い夫婦を完璧に演じられるというのであれば問題ないでしょう。しかし子どもは敏感に夫婦間の空気を感じ取ります。自分のせいでお父さんやお母さんが苦しんでいると思わせてしまうのはあまりにも酷です。
かといって親がバツ2というのも子どもにとっては辛いものでしょう。子どもが1度目の結婚の時の子か、1度目と2度目の両方なのか、2度目だけなのか、事情はさまざまですが、人としてそして親としての未熟さを心から子どもに謝罪しなければなりません。
そのうえでどうすることが一番良いのかしっかり考えるべきでしょう。もしバツ2になるという選択をしたのであれば、次の結婚は、少なくとも子どもが成人し独立するまでは決してするべきではありません。
親の離婚はそれだけで子どもの心を深く傷つけます。その上、赤の他人が再び家族になることなど、到底受け入れられるものではありません。次こそはと思うあなたにとっては辛いでしょうが、ここは踏ん張り時ではないでしょうか。
子どもがいない場合
ご自身に子どもがいない場合、また子どもはいるけれどとっくに成人して独立している場合、まず考えるべきはご自身の幸せでしょう。親やきょうだい、友人知人など周囲の反応は良いものではありませんが、今の結婚生活に我慢できずに2度目の離婚を考えているのです。
当然離婚を勧めるものではありませんが、あなたが幸せになる道を拓いていくべきでしょう。ただし、周囲の意見をまったく無視するのは得策ではありません。2度も結婚生活で辛い思いをしたあなたは、もしかしたら正常な判断ができずにいるのかもしれません。
1度目の離婚の際、離婚さえすればラクになれると誤った学習をしているかもしれません。バツ2になることが本当にあなたに幸せをもたらすのか、ここは周囲の意見も参考にしながら慎重に冷静に考えてみて下さい。
最後に
当然のことですが、バツ2になるということに関して周囲が思うよりずっと、あなたは深く悩み続けていることでしょう。1度の離婚を経て2度目の結婚をする時、ダメならまた離婚すればいいと思ったわけではないでしょう。
きっと「次こそは」と思ったはずです。けれども「結婚」があなたを必ずしも幸せにしてくれるとは限りません。生き方に決まりはありません。あなたの中に(戸籍上の)結婚をしないという選択肢があってもいいのではないでしょうか。
まとめ
バツ2になる前に考えてほしい大切なこと
バツ2がバツ1とは違う理由
子どもがいる場合
子どもがいない場合
最後に