「もう愛想が尽きた」という言葉はどんなときに使いますか。一般的には相手を見放すようなときに使う言葉ではないでしょうか。では夫婦にとって相手に「 愛想が尽きる 」ほどの状態とはどんな状態なのでしょう。
今回は「愛想が尽きるほどの夫婦の問題」について詳しくご説明いたします。
夫婦にとって「愛想が尽きるとき」とは?
愛想が尽きるとは?
辞書で調べてみると「愛想が尽きる」とは「相手に好意や信頼が持てなくなること」という意味です。
夫婦にとって「相手に好意や信頼が持てなくなる」という状態はとても深刻です。そもそも結婚するときには誰よりも相手のことが好きで「この人となら一生一緒に暮らしていきたい」と思えるほどに信頼していたはずなのです。
そんな相手に対して好意も信頼も持てなくなるきっかけはどんなものなのでしょうか。愛想が尽きてしまったらもう元には戻れないのでしょうか。
「浮気」や「ギャンブル」、一度だけなら許せても
夫婦の関係が壊れてしまう問題はいろいろあります。「浮気された」「ギャンブルで借金をしていた」などという裏切り行為があれば、相手に対しての「信頼」はなくなってしまいます。
しかし「もう二度としない」と相手が猛省して心から謝罪するのであれば、夫婦関係を再構築しようとする場合もあります。
もちろん一度だけの裏切りでも許すことができずに離婚するという夫婦もいますが、相手に対して愛情があり家族としての絆があればやり直すという選択ができるものです。つまりそれは「まだ愛想が尽きてはいない状態」だと言い換えることができます。
相手に対する好意や信頼がまだ「尽きていない」から再構築することができるのです。「雨降って地固まる」という言葉があるように、苦難を乗り越えることで夫婦の絆が深まるということもあります。
ところがやり直すチャンスを与えたにも関わらずまた同じ裏切り行為を相手がしたとしたらどうでしょう。それはその行為だけでなく、「もう二度としない」という約束を破られたという二重の裏切り行為になってしまいます。
そしてそれが度重なればもう相手を信頼することは不可能になってしまうのです。ついに「愛想が尽きた」という状態になってしまうということなのです。
家庭環境が悪すぎて愛想が尽きることもある
愛想が尽きるのは裏切られたときだけではありません。「妻が家事をしない」「夫が育児に関わろうとしない」「DV(モラハラ)がある」などの問題も、相手に対しての好意や信頼をなくしてしまう原因としてあげられます。
円満な結婚生活は夫婦のどちらか片方の努力だけでは成り立ちません。家庭という場所が心穏やかに生活できる環境ではない場合、どんどん不平不満やストレスが溜まってしまいます。
そしてそれを相手に訴えても改善されない場合は「愛想が尽きた」という状態にまで至ってしまうことがあります。
愛想が尽きたら即離婚?
相手に対して「愛想が尽きた」と感じたら誰しも「離婚」という二文字が頭に浮かぶと思います。好意や信頼が持てなくなった相手と夫婦として暮らすことは苦痛だからです。
しかし結婚生活は感情だけで成り立っているわけではありません。経済的な問題や子供の養育、世間体なども深く関わっています。愛想が尽きてしまっても離婚するわけにはいかないという場合もあるのです。
「仮面夫婦」という言葉もあるように、家庭の中では不仲でも離婚せずに生活している夫婦もいます。しかし愛情や信頼を持てない家族関係というものは決して平穏ではありません。
そういう家庭は「機能不完全家族」となり、子供が健やかに育つことができずアダルトチルドレンになってしまうという問題もあります。
一度失った信頼を取り戻すことは困難ですから、離婚や仮面夫婦になることを回避したければ相手に「愛想が尽きた」と言われてしまう前に信頼を取り戻す方法を話し合うことが大切なのです。
まとめ
夫婦にとって「愛想が尽きるとき」とは?
愛想が尽きるとは?
「浮気」や「ギャンブル」、一度だけなら許せても
家庭環境が悪すぎて愛想が尽きることもある
愛想が尽きたら即離婚?