離婚は子どもにとっても大きな出来事です。片親になったことで仕事と子育ての両立が難しく、子どもに対しての愛情が不足してしまいそれが子どもの性格形成に影響を与える場合もあります。
そこで今回は離婚によって 愛情不足 になってしまう子どもが持つ 特徴 についてご紹介します。
離婚によって愛情不足になってしまう子どもが持つ特徴
過剰な甘え
子どもの親権をどちらが持ったとしても今まで両親がそろっている家庭で育ってきた子どもにとっては、今まで両親2人から受けていた愛情が1人からしか受けられなくなってしまうことは、受ける愛情が半減してしまったと感じてしまい、愛情が不足しているように感じてしまうことが多いようです。
これは子どもの心の発達においてとってとても大きなダメージとなるということは否定できません。
離婚により別居している親の愛情を受けて育つことができなくなってしまい、そこで愛情が不足していくことで子どもはその愛情不足を補うように一緒に暮らす親に対して異常なほどに甘えるようになる子どもが多くなる傾向にあるようです。
子どもが小さいうちであれば、周りの子どもよりも少しだけ甘えん坊なだけと言っていられるのですが、それが成長して大きくなってからも親に対しての異常な甘えが改善されないようだとさまざまな問題が発生する可能性があります。
特に反抗期の子どもの荒れ具合は周りよりも大変なことになりやすいですし、そのまま非行の道へ走ってしまうこともあります。
また、このような難しい年ごろの時に愛情不足であることが現状に気づいてもそこから子どもの心のケアをしようとしてもなかなか子どもの気持ちに寄り添うことができないので状況は厳しいものになってしまうことも少なくありません。
攻撃的
片親だけになってしまった以上は子育てだけではなく、家計を支えるために仕事をしなくてはなりません。ですが、仕事に行っている間には子どもは家で親を待つ間にさみしい思いをすることになってしまいます。これも子どもにとっては愛情不足を感じやすくなる原因にもなってしまいます。
この愛情不足や寂しさが子どもの心にとってストレスとなって精神的に不安定になりやすくなってしまいます。精神的に不安定になってしまうと攻撃的になってしまう子どももいます。こうなると周囲の子どもたちにも迷惑をかけることになり、親自身も精神的な負担を感じることになってしまいます。
一方子ども自身はどうしてこんなに攻撃的になってしまうのかよくわからず、攻撃的な部分を治したいと思ってもなかなか子どもだけでは改善は難しく、そのことがさらにストレスになって怒りを感じるたびに衝動的に攻撃的な側面を見せてしまうという悪循環に苦しむことも少なくありません。
我慢強い子もいる
異常に甘えん坊になってしまう子どもや攻撃的な側面を持ってしまう子どもがいる一方で、親の苦労を理解して、自分自身が我慢強くなることで乗り切ろうと考えて行動する子どももいます。
我慢強いということは長所ととらえることもできますが、一方で感情をあまり表に出すことができなくなってしまい、そのことで悩みを抱えていても誰にも甘えたり助けを求めることができずに自分1人でなんとか解決しようとして苦しんでしまう子どももいます。
我慢強くなってしまう子どもの中には両親が離婚してしまったのは自分に原因があるのではないかと思い込んでいるケースもありますので、心のケアが必要です。
大人びている
これも我慢強い子どもと似た状況ですが、子ども自身が幼いながらに親が1人になってしまって大変なことが多いだろうから自分がしっかりと力になってあげなくてはと考えることから大人びている子どもが多いです。
一見精神的に強い子どもに成長したというふうに感じてしまいがちですが、この場合は心が強いというよりは、そうなるしかなかったということを感じている場合も多く、どんなに大人びていても中身は子どもであることは変わりないので、大人びている子どもに対して、子どもらしくなくて可愛げがないと感じてしまう人もいて、そのことを感じ取って傷つく子どもも実は多く存在します。
離婚するなら今まで以上に子どもを見てあげる
ここまで離婚によって愛情不足になってしまった子どもの特徴についてあげてきましたが、これは、離婚して忙しくなってしまってなかなか心の余裕がなくて子どもと向き合えないといった状況が続いていくことで起こってしまうことです。
離婚した以上は今まで以上に子どもを気に掛ける必要があり、小さな変化にもすぐに気づいてその都度心のケアをできる体制を作っておくことが必要不可欠になります。
まとめ
離婚によって愛情不足になってしまう子どもが持つ特徴
過剰な甘え
攻撃的
我慢強い子もいる
大人びている
離婚するなら今まで以上に子どもを見てあげる