「子供が学校を卒業するまでは」、「別居したいけど経済的な心配が・・・」、「本当は関係を修復したい」など、家庭内別居の理由はさまざまです。別居と異なり相手と同居した状態が続くため、ストレスを抱えながら家庭内別居生活を送る人も多いのではないでしょうか。
そうした 家庭内別居 を少しでも快適に行うことができるよう、その心構えを伝授いたします。
できるだけ快適に!家庭内別居をする際の3つの心構え
家庭内別居って?
一般的に、不仲ながらも夫婦がひとつ屋根の下で暮らしている状態を「家庭内別居」といいます。必要最低限の会話しかなく互いに干渉することがない、ルームシェアのような状態で、家庭内別居は「仮面夫婦」という言葉で表現されることもあります。
家庭内別居に法律上の定義ではありません。しかし、同じ住居に暮らしながら食事や洗濯が別々だったり、会話がなく寝室も別々にして鍵をかけたりするなどの場合が、家庭内別居に該当すると考えられます。
また、家庭内別居において明確に分離した生活を送ることで、夫婦関係が破綻していることが認められれば、家庭内別居も別居期間として考慮されることもあります。このことが、離婚原因として認定される可能性もあります。
家庭内別居の具体例
法的な定義のない家庭内別居ですが、具体的にはどのような状態が家庭内別居に該当するのでしょう。
- 夫婦が同じ空間で過ごす時間がない
- 夫婦が意識的に顔を合わせないようにしている
- 夫婦間の会話がない
- 自分の食事を各自で作る
- 食事と洗濯を別々に行う
- 休日に一緒に過ごすことがない
これらに当てはまるようであれば、家庭内別居といえるかもしれません。その一方で、相手に対する気持ちが冷めているようであれば、会話があったり、食事を一緒にしたりしていても、家庭内別居の状態といえそうです。
では、不幸にして家庭内別居の状態になってしまったら、どのように過ごせばよいのでしょう。なるべくストレスなく家庭内別居をする方法について、これから考えてみます。
パーソナルスペースを確保する
家庭内別居においては、お互いの距離の取り方が重要になります。相手との適度な距離感を維持するには、パーソナルスペースを確保する必要があります。不仲でありながらも一つ屋根の下で生活していると、相手と顔を合わせることは避けられません。
このことがストレスの蓄積にもつながってしまいます。寝室や冷蔵庫、収納スペースをわけるなどパーソナルスペースを確保することで、相手と顔を合わせる機会を減らすことができ、ストレスを抑えることもできます。
マナーや礼儀、あいさつを忘れずに!
平穏な家庭内別居を続けるために必要なのがあいさつです。「ありがとう」、「ごめんね」といったあいさつは、社会生活を営む上での基本的なマナーです。相手を同居人と割り切ることで、相手に失礼のないような態度をとったり礼儀を守ったりするよう、自然に心がけられるものです。
家庭内別居においては、相手に対する気持ちが離れている一方で、身内のような態度で接してしまうといった矛盾も生じがちです。それが原因となって、お互いに不快感を覚え、ストレスが増大することもありますので気を付けましょう。
割り切って考えることも必要
実際の家庭内別居においては、なにもかも別々にしている夫婦も多くいます。しかし、必ずしもすべてを別々にする必要はありません。家庭内別居では、適度な距離感を保つことを心がけましょう。すべて別にすることで、お互いの接点もなくなってしまいます。
顔を合わせる機会がなくなることで、ストレスを減らすことができるかもしれません。その一方で、2人の間の距離は一層離れてしまいます。
コミュニケーションが完全になくなると、もはや2人の関係は修復不可能ということにもなりかねません。そうならないためにも、家庭内別居ではお互いができることを分担することも求められます。
食事は別々で済ますとしても、妻は夫の食事の用意をする、夫は翌日の朝食のパンを買って帰るなど、役割分担をするようにしましょう。
家庭内別居をすることで関係修復を目指す場合は、お互いが協力し合うことも大切です。このように割り切って考えることで、なるべく快適な家庭内別居を目指すようにしてください。
まとめ
できるだけ快適に!家庭内別居をする際の3つの心構え
家庭内別居って?
家庭内別居の具体例
パーソナルスペースを確保する
マナーや礼儀、あいさつを忘れずに!
割り切って考えることも必要