離婚を決めた時に大切なのは、 感情的 にならずに冷静に対処をすることです。慰謝料、子供の養育費、財産分与、子供の親権の問題など、決めなければならないことがたくさんあります。
特に子供がいる場合には、親は子供の代理人としてしっかりと将来のことを考えなければなりません。ここでは離婚を決めたら重要になる3つのポイントについて解説します。
離婚を考えだしたら感情的になってはいけない3つの理由
慰謝料をとるなら証拠が必要になる
慰謝料とは、肉体的・精神的な損害に対する損害賠償のことです。慰謝料が問題になるのは、相手の浮気・不倫、DV(暴力)が原因で離婚をする場合です。相手に不法行為があることが必要なので、「性格の不一致」や「価値観の違い」などが原因で離婚をする場合には問題になりません。
慰謝料は損害賠償の一種なので、相手の不法行為の証明をする必要があります。浮気なら、「継続的な関係を持っている」証拠、DVなら病院の診断書などです。あるいは物質的な証拠でなくても、相手が浮気や暴力の事実を認めた書面やボイスレコーダーでも裁判で証拠とできます。
浮気が原因の場合には、素人では証拠の入手は難しいので、探偵に依頼をして証拠を入手することも考えなければなりません。
裁判では事情を知らない第三者である裁判官が判決を下します。感情的になっている状態では裁判に勝つことは難しいです。冷静になってしっかりと証拠を集めておきましょう。
養育費は子供の権利なので慎重に
よく誤解されていますが、養育費は子供の権利です。シングルマザーで「自分の浮気が原因なので養育費はもらっていない」という人がいますが、これは大きな間違いです。自分の浮気が原因であろうと、離婚の原因がどんなものであれ、それは親の事情です。子供には関係有りません。
離婚をしても、親子関係は継続しています。子供が高校を卒業する、あるいは大学を卒業するまでは親は子供を扶養する義務があります。養育費は親子関係を根拠とするものなので、離婚原因に関わらず請求できます。
「子供の権利ならば子供が権利を行使するべきなのでは?」と考えるかもしれませんが、子供に法律的な判断をすることは難しいです。そのため、親が代理人となってしっかりと養育費を請求してあげなければなりません。
中には、養育費を払いたくないために嘘をつくひどい親も存在します。そういう人は収入を偽ったり、お金を持っていないフリをしてなんとか養育費の支払いから逃れたいとあがきます。
感情的になっている状態では、相手の嘘に対して適切な対処ができません。冷静になってどうするべきかを考えましょう。
協議離婚で失敗することがある
日本では協議離婚がほとんどを占めます。つまりは、離婚の時に裁判所の力を借りず、夫婦間での話し合いだけで解決してしまいます。
協議離婚では費用も時間も節約できるというメリットがありますが、夫婦の一方が知識を持っており、もう一方が無知である場合、一方が有利な条件で和解してしまう可能性があります。
また、離婚時に「養育費を月5万円支払う」という約束をしていても、きちんと支払ったのは最初だけで、それ以降はお金が振り込まれないといったトラブルも起きています。
こういったケースでは、口約束だけで取り決めをしていた場合、裁判をしてお金を請求しようにも証拠がないのでやっかいです。
協議離婚をした場合には、しっかりと公正証書を作成しておくことが重要になるでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?養育費が子供の権利であるということはとても重要だと思います。子供が大人になった時に、「なぜ養育費をしっかりと請求してくれなかったの?」と責められてしまう可能性もあるのです。
他人の権利を代理人として行使するので、感情的になっていては適切な判断はできませんね。
もちろん、子供がいなくても、自分自身のためにしっかりと後悔をしないように争っておく必要があるでしょう。自分の力が足りていないと感じたら、弁護士などのプロの力を借りることも大切です。
まとめ
離婚を考えだしたら感情的になってはいけない3つの理由
慰謝料をとるなら証拠が必要になる
養育費は子供の権利なので慎重に
協議離婚で失敗することがある
最後に