「夫婦別姓が反対される理由とは(前編)」では、夫婦別姓になった場合、容易に想像できる混乱をご紹介いたしました。後編では、 夫婦別姓 反対 派の見解をご紹介いたします。
世論調査の結果、夫婦別姓に賛成という人もかなりの割合を占めているのは事実です。では、その内情はどのようなものでしょうか。
夫婦別姓が反対される理由とは(後編)
夫婦別姓賛成派も実は大半が反対派
世論調査の結果、夫婦別姓に賛成という人もかなりの割合を占めているのは事実です。しかし賛成派の中で夫婦別姓が認められても、私は絶対にしないという人がほとんどだという結果には驚きます。自分はしないという考えは結局のところ反対ということです。
他人事として賛成に手を挙げるような無責任な人が多過ぎるのではないでしょうか。今は他人事でも将来自分の子供も直面する重要な案件なのです。安易に賛成に手を挙げるのはいかがなものでしょう。
夫婦別姓反対派からみると夫婦同姓の仕事上でのデメリットはない
何十年か前には結婚をすると、職場の朝の朝礼でAさんはこの度結婚をし、Bさんという名前になりました。
皆さんこれからはBさんと呼んであげて下さい。と上司から紹介されることもありましたが、今は中小企業でも大企業でも途中で姓が変わった場合、どちらの姓を社内で使うのか、本人に選択させるのが一般的になっています。
銀行の口座名義、免許証や保険証など公的な書類は戸籍上の姓に書き換えなければなりませんが、社内での通称名を旧姓のまま使用していれば取引先とのやり取りにも、何ら支障はないというのが反対派の意見です。
戸籍上の姓が変わったことで何か不利益があるのでしょうか。戸籍の姓が変わってもAさんの輝かしい実績が消えてなくなるわけではありません。経理上でも社員リストに結婚後の姓を付け加えておけば年末調整など税金面の申告にも何も支障はないはずです。
夫婦別姓反対派を説得するには
夫婦別姓法案をとおしたいのであれば、ただ漠然と権利の主張をするだけでは反対派を説得できないでしょう。民法改正のためには国会での議論が必要です。それには長い月日と億単位の国民の税金が費やされるのです。
夫婦別姓賛成派の意見の中には結婚後、姓が変わったら公的書類の書き換えが面倒だという理由もあげられています。姓の書き換えのような一日で終わる作業を面倒と言いながら、長い月日と莫大な費用を費やすことには積極的というのも矛盾しているのではないでしょうか。
子孫に迷惑がかかっても莫大な国民の税金を費やしても、今の自分の気持ちが満たされればそれで良いという主張にしか反対派には届いていないのです。
まとめ
夫婦別姓が反対される理由とは(後編)
夫婦別姓賛成派も実は大半が反対派
夫婦別姓反対派からみると夫婦同姓の仕事上でのデメリットはない
夫婦別姓反対派を説得するには